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Sansanee Sthirasuta 

Venerable Mae Chee

メーチー・サンサニー・サティアンスット尼

メーチー・サンサニー・サティアンスット尼(1953年~2021年)は、タイの仏教の尼さんであり、人々の心を導く先生でもありました。彼女は、自分の人生を大きく変えて、苦しんでいる人たちが心の平和を見つけられるように、力をつくしました。

 

1953年10月31日、タイのアユタヤで、サンサニー・パンヤシリとして生まれました。お母さんがひとりで育ててくれましたが、15歳のときにそのお母さんを亡くし、大きな悲しみを経験します。大人になってからは、モデルやテレビの司会、広報の仕事などで活躍し、有名になります。しかし27歳のとき、そうした生活から離れる決心をし、1980年2月22日に尼さんとなりました。それからの人生は、仏教の教えを大切にしながら、心をこめて人々に尽くしました。

 

1987年、メーチー・サンサニーは「サティアン・タンマサターン尼僧院」という、平和と調和を大切にする学びのコミュニティを作りました。もともとはバンコク中心部のすたれていた場所でしたが、彼女の手によって、思いやりと心の平和を育む特別な場所へと生まれ変わりました。その後、2019年にはペッチャブリーに「ボサツさまの渓谷」も作り、木を植えたり、いのちを大切にしたり、やさしいボサツの心を育てる活動を広めました。これらの場所は、未来の子どもたちがマインドフルネスと優しい心を学びながら成長できる空間であり、彼女が残した大切な心の財産です。

 

メーチー・サンサニーは、女性が心を癒し強くなることで、その力が家族や社会に愛や思いやり、知恵をもたらすと信じていました。そのため、彼女の活動は、女性と子どもを中心に行われました。

 

メーチー・サンサニーの生涯は、つらい思いをしている人たち、特に暴力を受けたり、見放されたりした女性や子どもたちを支えることに注がれていました。安全に過ごせるシェルターを作り、刑務所にいる母親のために心のケアをするプログラムや、思いやりに根付いたライフスキルを教える活動も行いました。

 

また、妊婦のケアから子育てのサポート、若い人たちの育成、刑務所への訪問、家庭の支援、人生の最後を見守るケアまで、人生のさまざまな問題を抱えた人たちを支える新しい取り組みを始めました。その中には、望まない妊娠をサポートする「サイサンパン・ハウス」、妊婦を支える「セリーン・マインド・プロジェクト」、子育ての指導や、若者が参加するボランティアキャンプなど、たくさんの活動が含まれています。

 

サティアン・タンマサターン尼僧院は、毎週金曜日から日曜日まで、誰もが自由に入れる場所として開かれています。毎週、100人以上の人が訪れて、仏教の教えを学んだり、マインドフルネスを通して心を穏やかにしたりして、安らぎの時間を過ごしています。また、女性たちが尼さんになる活動を応援しており、質素な暮らしの中で精神を育てるお手伝いを続けています。

 

かつてはメディアの著名人だったメーチー・サンサニーですが、人を助けることやリーダーの役割、そしてやさしい心の大切さを示すパイオニアになりました。1980年に出家したあと、彼女は深い瞑想を始め、母親や子ども、刑務所にいる女性、そして家庭を助けるための活動を広めました。特に、困っている女性や子どもたちを熱心に支え、刑務所では仏教の教えを伝え、若者たちが自分の人生の意味を見つけられるように導きました。

 

メーチー・サンサニーは、「仏教の教えは、どの世代の人にも届くべきだ」と考えていました。そこで、音楽やアニメ、仏教をテーマにした映画やテレビ番組、SNSでのライブ配信、絵画など、だれもが親しみやすい方法で教えを伝えていきました。昔から伝わる教えを、今の人たちの暮らしに合うかたちで伝え、多くの人の心に届くように工夫しました。

 

彼女の教えは、シンプルな言葉でも、その中に深く大切な意味がこめられていました。人々が自らの苦しみに向き合いながら、よろこびに満ちた人生を歩けるようにと、そっと背中を押してくれるものでした。また彼女は、みんなが平和に仲よく生きていくためには、「思いやり」「分かち合い」「敬い」が大事だと、いつも伝えていました。

 

彼女はがんを患いながらも、晩年まで力いっぱい人々のために尽くしました。残された力と時間を、「ボサツさまの渓谷」という場所の設立に注ぎました。そこでは木を植えたり、いのちを大切にしたり、やさしいボサツの心を育てる活動を広めました。これらの場所は、未来の子どもたちがマインドフルネスと優しい心を学びながら成長できる空間であり、彼女が残した大切な心の財産です。

 

20年以上にわたり、彼女は平和のメッセンジャーとして、5つの大陸にある50か国以上を訪れました。さまざまな宗教の対話の場や、世界の平和会議、人道的な集まりなどに参加しました。また、女性たちの平和活動を支える「Global Peace Initiative of Women(女性による世界平和イニシアティブ)」を仲間とともに立ち上げ、共同代表もつとめました。世界のさまざまな会議にも招かれ、外交や対立の解決において精神的な理念の大切さを伝え続けました。

 

メーチー・サンサニーの歩みは、世界で高く評価され、数々の賞につながりました。アメリカでのスピリチュアル・リーダーシップ賞(2005年)やヒューマニタリアン賞(2008年)、タイでの世界仏教者優秀指導者賞(2014年)、スウェーデンでのワールド・ピース・アワード(2018年)などがあります。また、彼女のすばらしい生き方や教えを紹介したドキュメンタリー映画『A Walk of Wisdom』は、多くの人に感動を与え、サンタバーバラ国際映画祭でも表彰されました。メーチー・サンサニーの活動は、タイという国の枠をこえて、世界中の人々の心に深く刻まれ、生き続けています。

 

彼女は晩年、ペッチャブリーにある「ボサツさまの渓谷」という場所の開拓に力を注ぎました。そこは、森をよみがえらせ、いのちを育て、思いやりのある社会の芽を育む場所です。彼女はこんなふうに語っていました。「森の木を植え、いのちを育て、そしてやさしいボサツの心を花開かせる。未来の子どもたちがマインドフルネスと優しい心を学びながら成長できる空間は、生きた仏教の教えを残していくということ。」

 

彼女の体はこの世からいなくなっても、教えは世界中の人々の心に生き続けています。マインドフルネスや平和、そしてやさしい思いやりの心で生きるよう、みんなを照らし導く光となっているのです。

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