
平和、人間の安全保障、尊厳
2025 大阪・関西万博
2025年8月1〜12日
タイ国パビリオン
特別展示


タイ国パビリオン特別展示
この展示は、2025大阪・関西万博のテーマウィーク「平和と人権」(8月1日~12日)の期間中、タイ国パビリオン併設の特別展示として公開するもので、「心の平和」をはぐくむことに焦点を当てています。
この展示のもとになっているのは、タイ国の仏教尼僧院コミュニティ、サティアン・タンマサターンでの現実生活での経験です。当尼僧院では、「世界の平和は母の心から」という理念を通じて、女性の力を平和の構築へと結びつけ、平和とハーモニーの実現に向けた学びを重ねています。
平和への移行に向けたタイ国のアプローチのモデルとして、当コミュニティは心の平和と人と人との絆、すなわちジェンダー・世代・文化・言語・宗教・信条を超えた心のかけ橋を通じた変化を促します。
この展示は、「実生活の実験室」として設計されており、ビジターの皆様にご自身の心の中からの平和を体験していただき、「思いやり・分かち合い・敬い」という単純ながら深い意味を持った原則に基づき、国際理解、国際協力そして永続的な人間らしさの保証の火付け役となる機会を提供いたします。
この取り組みは、サティアン・タンマサターン財団、ブーラパー大学、タイ国厚生省(とりわけ保健管理支援局・タイ国医療連携ハブ)、そして国際的ボランティア・ネットワークの協力によって実現しました。
マインドフルネスの実践と
心の平和のワークショップ
この展示は、「実生活の実験室」として設計されたもので、心安らぐマインドフルネスに基づくアクティビティとワークショップを通じて、ビジターの皆様をご自身の心の平和への回帰へと導きます。
心が穏やかであれば、私たちは心を開き、偏見にとらわれず、自然に他者とのつながりを持ているようになれます。これがまさに本当の「人と人とのつながり」です。
本当の幸せは、シンプルかつ穏やかで、清らかな心から生まれるのです。
マインドフルネスの実践と心の平和のワークショップ
精神的指導者
メーチー・サンサニー・サティアンスット
メーチー・サンサニー・サティアンスットは、宗教と社会の両面において重要な役割を果たした精神的指導者です。彼女は、サティアンタンマサターン尼僧院の創立者で、世界中の女性や青少年の平和と心の支援を行う国際機関と連携して活動してきました。
彼女は、仏教の教えを簡単な方法で日常生活に応用し、あらゆる世代の人々の心に届けることができたことから、高く評価されてきました。多数の女性や子どもたちが苦難を乗り越え、心の平和を築くことができるきっかけを与えてきました。
メーチー・サンサニーの活動実績とこころざしは、国際的に評価され、精神的指導者賞、人道主義活動賞など、多数の名誉ある章を受章しています。これらは、彼女がこれまで暴力の終結や宗教間対話の促進に尽くしてきたことを反映しています。
メーチー・サンサニーは、建設的で実りある成果をもたらす手段を用いて、仏教の教えと心の平和を社会にもたらす導き手でした。彼女は、世界の変革に尽くす人々にとって励みとなる存在であり続けています。


サティアン・タンマサターン財団
会長 サーイサムパン・パンヤシリ
サーイサムパン・パンヤシリ会長は、サティラ・ダンマサターン尼僧院創立者メーチー・サンサニーの姉です。サティラ・ダンマサターンの理念を形成するうえで重要な役割を果たしました。穏やかな強さと仏法への揺るぎない信念をもって、この尼僧院を駆け込み寺として、自己変革の場として発展させるべく尽力しました。
サーイサムパン会長は、ビジネス界で華々しいキャリアを経験したのち、社会奉仕の道を選びました。三十年以上にわたり、誠意と気品をもって仏法に生き、仏法を人々と分かち合うために人生を捧げてきました。出家という形をとらずとも、真の修行者としての道を歩み、人々が内面の平和を取り戻し、苦難からの解放に向けて歩めるよう導いてきました。
「期待というものをもたず、でも心は閉ざさないでください。ここはそんなあなたに学びと心の癒しをもたらす場所だからです。」

サティアン・タンマサターン
バンコク中心部のスピリチュアル・オアシス
サティアン・タンマサターンは、1987年にメーチー・サンサニーによって創立された平和と調和のための学びのコミュニティです。都会 の喧騒を離れた静かな場所で、慈悲、内面の平和、マインドフルな暮らしに触れることができます。
原則は、思いやり、分かち合い、そして敬い。ここは単なる場所ではなく心の拠り所、すべての人にとって第二の我が家です。ここで私たちは、仏教でいうところの「苦」の所在を見つめ、素朴な幸福感によって「苦」から解放されます。それは、過度な消費によらない清楚な幸せ、創造する幸せ、与える幸せなのです。

ボサツさまの渓谷
ペッチャブリー、タイ
2019年、サティラ・ダンマサターンは、そのヴィジョンを新たな地に拡張し、大自然の中に第二のスピリチュアル・コミュニティ「ボーディサットヴァ・バレー」を設立しました。ここでは、日々の仕事と仏教の修行、自然の中での暮らしが調和しており、人々は自然と共に穏やかに生きる暮らしに回帰することができます。
この大自然の渓谷の中に、「ターラー・ファーム」(多羅菩薩の農場)があります。ここは、作物を育て、料理し、分かち合って味わい、そして変化というものを経験できる場です。自然にかこまれた暮らしの中で、気づきと安らぎのあるくらしをめざします。この自立的で持続可能なエコシステムは、穏やかで、自覚に満ち、自然とのつながりを感じられる生き方ができるよう設計されています。
サティラ・ダンマサターンとボーディサットヴァ・バレーは、「持続可能な平和と慈愛のある世界は内面から始まる」という共通の理念にもとづいています。気づきのある生き方を選ぶことで、自分自身の内面、地域やコミュニティ、さらには地球全体のレベルにおいて、手ごたえのある変化をもたらすことができます。その変化とは、思いやりと永続的な心の平和をはぐくむものです。
















.png)
